ハンターハンター20巻

読みました。幽々白書が19巻でいきなり終わってしまったことを考えると、20巻を達成してとりあえず一安心といった感じですが、如何せん冨樫先生のモチベーションは殆ど無いといって等しいと思います。正直、いつ終わってもおかしくない。でも旅団とか、ジャイロとか、色々伏線は残っているままだからそれらを消化するまでは終わらせないで欲しいな。さて感想。

まず絵が汚い。というよりかは書き込みが少なくて雑って言ったほうが正しいのかなあ。まあ書き込みの少なさについてはレベルEもそうだったし、別に俺は楽に読める分その方がいいからどうでもいいんだけど。で、相変わらずコマ割は病的にうまい。ブリーチもうまいと思うけど、あれは人物を小さく書いて位置関係を明らかにする術が下手だからなー。それにブリーチはセリフが陳腐だし。その点ハンターのセリフはやはりうまい。知的センスを感じる。ちょっと悲しかったのは、キルアとシュートの戦闘が無かった所。あれ好きだったから見たかったんだけど。内容はキメラアント編で、その殆どが修行に終始してるんだけど、連載で見てたころは「修行はテンポ悪くなるからやめて欲しい」って思ってたけど、コミックスで見たら、子気味いいくらいのテンポのよさを感じた。おそらくこれは、冨樫先生の休載の多さに起因するんだろうけど、コミックスでみるのと連載でみるのとではやはり違うなあと思った。一連の流れが見えるから修行の流れがよく分かる。あとは21巻以降の展開で、虫と会長達が協力するという展開になる、ということが既知ゆえに思ったのかもしれないけど、会長が虫を殺しまくる所にあんまり意味を感じないなーと。まあそれだけなんだけど。他に特筆すべきことは無いかな。

残された問題(王、ジャイロ、旅団、ヒソカ、クラピカ、レオリオ、ジン)が沢山あるのにもかかわらず、一方で連載はというとストップしている、その現状を見ると、ハンターどうなっちゃうのかなあと懸念せずにはいられない自分がいるんだけど、まあ気長に見続けることにしようと思う。